ユダヤ人博物館について
世界のあちこちに「ユダヤ人街」がありますが、チェコのユダヤ人街の歴史は、古く、一〇世紀にはすでにユダヤ人地区がプラハの数か所に存在していたといいます。一九世紀末のプラハの再開発のなかでかなりの部分が取り壊されてしまいましたが、今でもわずかにその痕跡を残しています。
第二次世界大戦中のナチスドイツの迫害など、数多くの苦難を乗り越えてきたつらい歴史を残すものです。
チェコのユダヤ人街は、旧市街の北側にあります。歴史あるシナゴーグやユダヤ人墓地などが残っていて、これらがユダヤ人博物館として公開されているのです。全体はさほど広くないので、徒歩で十分回ることができます。
●ユダヤ人博物館
チェコのユダヤ人街にあるのが、「ユダヤ人博物館」です。
博物館といっても、4つのシナゴーク(ユダヤ教会)と旧ユダヤ人墓地、セレモニアル・ホールの総称です。したがってチケットはすべての共通券となっています。
4つのシナゴーク
●マイゼル・シナゴーグ・・・ネオ・ゴシック様式の建物。内部では、ボヘミア、モラヴィア地方のユダヤ人の歴史に関するものを展示しています。
●ピンカス・シナゴーグ・・・内部の壁にはナチスの犠牲になったチェコ人八〇〇〇人の名前がびっしりと書かれています。
●クラウス・シナゴーグ・・・ネオ・ルネッサンス様式の建物で、習慣と伝統に関するものを展示。
●スペイン・シナゴーグ・・・内部の装飾がみごと。二階にはボヘミアトモラヴィアのユダヤ人の歴史に関する展示があります。
・旧ユダヤ人墓地・・・一五世紀初頭に造られたもので一七八七年まで使用されていました。
・セレモニアル・ホール・・・墓地の出口にあるのがセレモニアル・ホール。ユダヤ人の習慣と伝統を紹介しています。

